タクシー車両にはセダンやワゴンなど様々な種類がありますが、中でも近年増えてきているのがUDタクシーです。
ここでは、UDタクシーの特徴や注目されている理由、一般タクシーとの違いを解説します。
UDタクシーとは、国籍や年齢、性別、能力などの違いにかかわらず、誰もが利用できることを目指したタクシーで、ユニバーサルデザインを略してUDと表記します。
健康な人はもちろん、高齢者や妊娠中の方、車いす使用者、障害やハンディキャンプのある方でも利用しやすい設計でつくられています。
「みんなにやさしい」新しいタクシー車両として注目されており、UDタクシーを導入するタクシー会社は増えてきています。
ひと目見てUDタクシーであることが分かりやすいように、UDタクシーと認定を受けた車両にはすべて、UDタクシーマークがついています。
表示されているのは、車体の前面・後面、乗客が乗り込むボディの左側面です。
UDタクシーマークは大きく分けて3種類あります。標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定制度の「レベル2」の認定を受けた車両には緑色に白い星マークが2つ、「レベル1」の認定を受けた車両は星マークが1つ表示されています。標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定制度は受けていないものの、車いす用スロープやリフトを備えた車両には青色のマークが表示されています。
UDタクシー(ユニバーサルデザインタクシー)と一般タクシーの料金は同額です。街中で呼び止めても予約しても同じ料金となります。
ただし、車いす使用時には乗車定員が3名となり、通常の乗務員を含めて5名の定員数とは異なります。
UDタクシーの代表的な車種はトヨタの「ジャパンタクシー」です。それ以外の車種も徐々に増えてきており、以下のような車種が見られます。
国土交通省は「移動等円滑化の促進に関する基本方針」において、UDタクシーの普及を掲げました。2025年度までにUDタクシーを含む福祉タクシーを90,000台にまで整備するという目標を掲げ、普及を進めています。
2012年4月には、優れたUDタクシーについて国が認定を行う「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定制度」を導入してからは、認定レベル1に適合するUDタクシー車両も一般に販売されるようになり、さらなる普及が進められています。
※参照元:国土交通省「基本方針に定める移動等円滑化の 目標達成状況(PDF)」(https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/000300986.pdf)
「標準仕様ユニバーサルデザインタクシーの認定制度を創設します」(https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/jidou_koutu/tabi2/ud-taxi/ud-authorize.html)
UDタクシーは、車内の高さや広さにゆとりがある設計となっています。一般的なセダンタイプのタクシーよりも開放感があり、乗り降りしやすいのが特徴です。
また、UDタクシーは、車いすから降りずに乗車できるように設計されています。スロープを利用して車いすのまま乗車できるので、車いすから降りてタクシーに乗り、車いすを畳んでトランクに入れるといった必要がありません。広いラゲッジスペースが備わっているため、大きな荷物も運べます。
UDタクシーと福祉タクシーは、どちらも高齢者や障がいのある方の移動をサポートするための車両です。ただし、UDタクシーはあくまで一般タクシーの一種であり、介助サポートサービスがついていません。
乗降時のスロープ設置や車いすの固定などはタクシードライバーが対応しますが、降車後の付き添いやサポートはサービスの対象外です。
UDタクシーは、健康な人はもちろん、高齢者や妊娠中の方、障害を持つ方など、どんな方にも乗りやすい設計になっています。誰もが安心して移動できる社会づくりのため、国を挙げてバリアフリー車両の普及が進められており今後も増えていくと考えられるでしょう。
タクシードライバーを目指すなら、UDタクシーの担当に備えてユニバーサルドライバ-研修を受けておくのもおすすめです。
ユニバーサルドライバーに認定されると、介助スキルが身につくだけでなくお客様の幅が広がるため、将来的な売上アップも期待できます。