タクシードライバーが高速道路を走る際の仕組み

タクシーで高速道路を走るとき、発生する料金はどのように計算されるのでしょうか。タクシーの高速道路に関する知識やタクシードライバーが対応すべきことをまとめました。自身の売上に深くかかわることなので、未経験の方はしっかりと知識を身につけておきましょう。

高速道路を利用した際に発生する料金

タクシーで高速道路を利用する際には、距離制運賃と高速料金を合計した運賃が発生します。高速道路では信号待ちや渋滞がないので、時間による速度低下が考慮されず、距離制運賃のみとなります。

ただ、高速道路を利用すると、当然高速料金がかかります。そのため、お客様は距離制運賃とは別に高速料金を支払わなくてはなりません。

高速道路ではメーター換算が変わる

一般道路を走るときのタクシー料金は、走行している時間と距離に応じて発生する「時間距離併用制運賃」となっています。これは、タクシーが走行した距離に加え、信号待ちや渋滞などで一定速度を下回ったときに時間制運賃が加算される仕組みです。

高速道路の場合、信号待ちや渋滞による速度低下がないため、メーター換算が変わります。高速道路の走行中は、時間距離併用運賃が加算されないように、一般道の実車時とは異なるメーターに設定を変更しなくてはなりません。

高速道路の走行時には高速ボタンを押す

タクシー車両には、走行状況に応じてメーターの設定を変更するためのボタンが搭載されています。

タクシードライバーが高速道路を走る際には、「高速」のボタンを押してメーターを変えなくてはなりません。高速ボタンを押すと時間制運賃の加算がストップし、純粋に走行距離だけでメーターが上がるように切り替わります。高速道路の利用を希望されるお客様が乗車した際には、忘れずに高速ボタンを押すようにしましょう。

ボタンを押さないで走行してしまうと、正確なタクシー料金を請求できません。また、道路運送法の違反にもなり、運輸局やタクシー事業者から罰則を受ける可能性があります。

高速料金は自動で合算される

現在ではほとんどのタクシーにETC装置が設置されており、乗車料金と高速料金が自動で合算されるようになっています。

そのため、高速道路を降りる際にタクシードライバーが建て替えたり精算時に計算したりする必要はありません。

お客様の降車時に料金を請求するまでは、ETCカードを所有するタクシー会社が高速料金を建て替えていることになります。

帰路の高速料金について

お客様を目的地まで乗せて帰るときの高速料金の扱い方は、タクシー会社によって異なります。会社負担のところもあれば全額自腹の場合、営業区域に入るまでは会社負担の場合などさまざまです。

会社負担の場合は帰路も高速道路を使うが自腹の場合は一般道路で帰る、または、自腹でも高速道路を使って早く帰り、より多くのお客様を乗せるなど、タクシードライバーそれぞれの考え次第で工夫できる部分と言えます。

自身の売上に深くかかわることなので、所属するタクシー会社の帰路の高速料金の扱いがどうなっているか、事前にしっかりと確認しておきましょう。