タクシー業界では、ドライバー不足によるさまざまなリスクが懸念されています。東京の西に位置する多摩市は、大都市でありながら生産年齢人口が減少傾向にあり、タクシードライバーの確保が課題のひとつになっています。
ここでは、多摩市の交通事情とタクシードライバーの不足、高齢化問題について紹介します。
多摩市が発表した資料では、2020年8月時点で生産年齢人口と呼ばれる15〜64歳の人口が減少傾向にあり、将来推計によれば2035年は2017年と比較して32%人口が減少する結果となりました。※1
2024年1月に開催された第15回多摩市地域公共交通会議では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でタクシーの需要が減少し、それにともなって退職したドライバーが多かったために、タクシー業界ではコロナ禍を過ぎた現在も厳しい状況が続いていると指摘しています。※2
※1参考元:多摩市「第 3 節 多摩市の将来人口の推計」(https://www.city.tama.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/882/shiryo3-3.pdf)
※2参考元:多摩市「第15回多摩市地域公共交通会議」(https://www.city.tama.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/013/869/dai15kaiyoutenroku.pdf)
多摩市全体で生産年齢人口が減少している現状に加えて、南多摩エリアでは鉄道路線網が少なく、タクシーが公共交通機関やドア・ツー・ドアとしての役割を果たしています。※1
しかし、南多摩エリアでもタクシーの需要は大きく落ち込み、需要の減少にあわせて運送実績が悪化。運送によって得られる収入も、タクシー1台/日あたり2001年と比較して約19%減少しました。
新型コロナウイルス感染症の拡大にともない、2020年2月からは運転者が相次いで退職。2018年に6,428名を数えたドライバー数は、3年後の2021年末時点で5,393名まで減少しています。
このような現状に加えて、ドライバーの平均年齢の高齢化も深刻な問題となっています。東京都内のドライバーの平均年齢は2022年3月時点で58.2歳であるのに対し、多摩市の平均年齢は60.9歳と高い水準で推移しています。※2
※1ドア・ツー・ドア:自宅のドア(戸口)から目的地や送り先のドア(戸口)へ届ける、一貫型の運送方法。
※2参考元:一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会「東京都南多摩交通圏タクシー準特定地域協議会地域計画」(https://www.taxi-tokyo.or.jp/assets/pdf/kotsuken/20230117_2.pdf)
多摩市でタクシードライバーとして働くときは、いくつか知っておきたいポイントがあります。
多摩エリアでタクシードライバーとして働き続けるためには、勤務エリアや具体的な働き方、資格支援制度などを確認します。
福利厚生の内容や待遇、寮がある場合は場所や部屋のタイプ(家族寮などがあるか)も確認しておくと良いでしょう。
多摩市では高齢化や退職者数の増加によって、タクシードライバーが不足している状況です。
駅や公共交通機関から離れた地域では重要な移動手段として利用されているため、ドライバーの需要は年々高まっているといえるでしょう。
市のホームページや求人サイトで現状が把握できますので、ドライバーへの就職や転職を検討している方はぜひ参考にしてください。