本記事では、タクシー業界で活用されている無線グループの概要や、メリット・デメリットなどについて解説します。
タクシーの無線グループは、各タクシー会社が加盟している組織です。無線グループを使用することで、乗客からの配車依頼をタクシー会社同士で共有できます。あるタクシー会社に配車依頼が入ったけれど、現在そのタクシー会社に空いている車がない場合、空車が出るまで乗客を待たせてしまうことになります。しかし無線グループによって別のタクシー会社が配車依頼に対応すれば、素早く乗客のもとに向かえます。乗客にとっても、加盟しているタクシー会社にとってもメリットのある仕組みです。
最近は乗客がアプリで配車依頼を行うケースが増え、こうした配車依頼も無線グループで共有できるため、効率的に業務を回せます。タクシー会社の中には、売上の大半を無線グループからの配車依頼で上げているところもあるそうです。
東京無線グループは、東京23区をはじめ三鷹市、武蔵野市をメインに営業している無線グループです。国内でもかなり規模が大きく、東京特定指定地域内での無線配車数はトップクラスだといわれています。東京無線グループでは、定められた基準を満たす乗務員はハイグレード車に乗れるという「上級乗務員資格制度」を取り入れています。
日本交通グループは、東京特別区、東京都下を中心に営業している無線グループです。加盟しているタクシー会社共通のタクシーチケットや、日本交通オリジナルのチケットを発行するなど、独自の売上システムを採用しています。港区など富裕層の多いエリアに専用の乗り場を設けている点も特徴です。
km国際自動車グループは、国際自動車株式会社が運営している無線グループで、東京特定指定地域を営業エリアとしています。いち早く禁煙タクシーを摂り入れる、防犯カメラを利用した「忘れ物検知システム」を展開するなど、新しいシステムを積極的に取り入れている無線グループです。
大規模無線グループのメリットは、乗客からの知名度が高いため配車依頼が多く、自社の配車数を増やせる点です。配車数は直接的に売上へつながるため、売上アップが期待できます。また、自分に合った運用を行っている無線グループであれば、働きやすい環境を得られる可能性があります。
配車依頼数が多いというメリットがある反面、大規模無線グループは加盟しているタクシー会社も多いため、競争率が高くなります。依頼数が多くてもタクシー数も多いため、思うようにスムーズな売上を上げられないかもしれません。ただし、個人の売上には大きく影響しない可能性もあります。
タクシーの無線グループは数多くあり、それぞれに特徴があります。大規模無線グループにはメリット・デメリットの両方が考えられるため、自分の希望する働き方などを考慮した上で各無線グループに所属しているタクシー会社を選びましょう。