タクシーの無賃乗車とは?

タクシードライバーにとって大きなトラブルのひとつである「無賃乗車」。できるだけ無賃乗車を防ぎ、安全に業務を遂行しなければなりません。本記事では、無賃乗車が発生する理由や、無賃乗車を防ぐためにタクシードライバーにできることなどを解説します。

タクシーで無賃乗車が発生する理由

払う意思がないのに乗車する

乗車する時点で、料金を支払う意思がないのにタクシーを利用するケースです。数年のキャリアがあるタクシードライバーでも「乗り逃げ」の被害に遭った人は少ないようですが、実際に起こっている無賃乗車のケースでもあります。乗り逃げによる無賃乗車は、若い女性や高齢者など、無賃乗車するとは思えないような人が行うこともあるようなので注意が必要です。

お金が手元になくても乗車してしまう

今自分の手元にはお金がないけれど、自宅に戻ってから用意しようと思って乗車するケースです。自宅に戻ってからお金を用意して支払えればよいのですが、自宅に誰かいると思ったら誰もいなくて家に入れず、支払えないケースがあります。

お金が手元にないことを知らずに乗車する

手元にタクシー料金を支払えるお金があると思って乗車したけれど、実際にはお金を持っていないケースです。一般の人でもあり得ますが、認知症の人に多いといわれています。

無賃乗車によるタクシードライバーへの影響

多くの時間を削られてしまう

例えば乗り逃げの場合、犯人を載せて走っている時間と、犯人が戻ってくるまで待っている時間、警察に届けて事情徴収を受ける時間など、多くの時間を削られてしまいます。お金がないとわかっていて乗車してしまった人も、家の鍵を探す時間や家族に連絡する時間、支払えないとわかったときに会社に相談する時間など、時間のロスが大きくなるでしょう。

金銭的なダメージを受ける

無賃乗車に遭ってしまった際の売り上げについては、二つの対処方法に分かれます。一つは売り上げとして計上しない。もう一つはタクシードライバーが自腹で支払い、売り上げとして計上する方法です。売り上げとして計上しなければドライバーが直接金銭的なダメージを受けることはありませんが、費やした運転距離や時間を売り上げにできないので、結果的に収入は下がります。どちらの場合でも、距離が長いほど乗車料金は高くなるので、タクシードライバーの負担も大きくなります。

メンタルが削られる

無賃乗車の対応に費やした時間と労力、失われた売り上げ、乗客に裏切られた思いなど、さまざまな面でメンタルが削られます。

タクシードライバーの無賃乗車への対策

乗車時に乗客の目を見て挨拶する

乗客が乗車したら、すぐに相手の目をしっかり見て「ご乗車ありがとうございます」などと挨拶することで、乗客は顔を確認されたと認識します。また、「このタクシードライバーは隙がなさそう」という印象を与えられるので、無賃乗車の実行を防げる可能性が高まるでしょう。

事前に支払い方法を確認する

特に長距離での利用時は、支払い能力や、現金かキャッシュレスかなどの支払い方法を事前に確認すべきでしょう。タクシーチケットを利用すると申告があったら、自社で利用可能なタクシーチケットか、期限が切れていないかなども確認するようにしましょう。

「今は手持ちがないので、自宅についたら支払う」といわれた場合は、乗客の身分証明書を確認したうえで、自宅に家族がいるか電話で確認していただくなどの対応を取ることが有効です。

タクシードライバーは無賃乗車への対策を徹底しよう

無賃乗車は、全てのタクシードライバーが被害に遭う可能性があります。事前に対策を取ることで防げる可能性が高まるので、一人ひとりの乗客にしっかり対応して、無賃乗車を防止しましょう。